受注情報や作業完了情報のリアルタイム共有を実現


200mm以上の極厚鉄板や13,000mm×3,048mmの幅広長尺鉄板の切断加工技術を持つ中嶋産業様。これほど巨大、極厚の鉄板を切断できる設備と技術を持つのは国内でも数社だけだそうです。
そんな国内有数の設備と技術を誇る中嶋産業様は、鉄板の加工指示伝票をデジタル化するべくカカナイを導入されています。導入の決め手やその効果について、業務管理部の山口信行係長、中嶋克仁様にお話をうかがいました。

すぐ中止できる低価格な導入コストが決め手

ーー現在、どのような伝票をカカナイでデジタル化したのでしょうか。

我々が切断伝票と呼んでいる鉄板の加工指示を記している伝票です。切断伝票は営業がシステムに受注内容を入力すると、工場事務所で紙に印刷されて加工現場に送られます。加工現場では伝票に『板番』と呼ばれる通し番号を付けて加工を実施し、完了すると伝票は工場事務所に戻されます。最後に事務スタッフが板番と加工完了をシステムに入力して完了となります。

ーーカカナイ導入を検討したきっかけを教えてください。

当社全体における大きな課題が情報共有のタイムラグです。例えば、営業が受注してから作業現場に受注情報が伝わるまで約半日から1日、逆に作業現場が加工完了してから営業担当者に完了情報が伝わるのも数時間から半日程度掛かっています。この情報伝達時間のロスを一気に削減し、情報のリアルタイム共有を実現したいと考えていました。

ーーリアルタイムの情報共有がさまざまな波及効果を生むのでしょうか。

作業現場に受注情報が早く届けば、早い段階での準備や効率的に加工できます。なにせ鉄板は重くて大きいので、加工準備にも時間が掛かります。さらに加工完了をいち早く知りたい営業担当者は、従来は作業現場に足を運んで直接口頭で確認することもあったのですが、そういったこともなくなるでしょう。
つまり情報共有が迅速になると、さまざまな面のコストダウンや生産効率につながります。

ーー多くのシステムの中からカカナイを選んだ理由を教えてください。

カカナイを導入している会社の工場見学をさせていただく機会があり、そこでカカナイの存在を知りました。驚くほど低額な月額料金制の話も聞き、「これは一度試してみたい!」という気持ちがわき上がったので、ほぼ即決で決めました。
導入に数百万円は掛かる本格的なシステム開発ではこうはいきません。当時は「とにかく導入してみて、ダメならすぐ元に戻して他社を探そう」と考えていました。

営業と現場の情報共有がほぼリアルタイム化

ーー実際に導入してみていかがですか。

まだテスト段階ですが、これまでより受注情報が早く届くので早い段階で準備できるようになりました。加工現場は入力の手間が増えることになりますが、情報伝達スピードや段取りの効率が向上するメリットを考慮すれば、導入の目的は達成できるだろうという手応えを感じています。

ーー目に見える数字の変化はありましたか。

すべての機械にタブレットが導入されると、事務スタッフが1日15分程度掛けていた入力作業がゼロになります。今はテスト段階ということで、1日5分程度のチェック作業が発生しているためゼロではありません。でも、この部分は狙った効果ではないんですよ。一番の狙いは情報共有時間の短縮効果です。

ーー受注や加工情報のリアルタイム共有の部分は、数字で見える効果が出ていますか。

営業から現場に情報が届くスピードが半日から1日短縮され、現場から営業に完了報告が届くのも数時間から半日程度短縮されています。営業と加工現場がリアルタイム情報共有できていることを確認しています。こうした情報共有時間短縮効果の方が、事務スタッフの入力作業コスト削減よりもはるかに大きいと考えています。

ーー最後に、今後の展開を教えてください。

現在はまだテスト導入の段階ですが、満足度は高いです。ただ、スタッフがストレスなく使うには、見やすさやシステムの動作速度など改善すべき点があるのも事実。ひとつずつ詰めて改善していきます。
また、当社は工場ごとや機械ごとに仕事の進め方が異なるため、マッチする機械や工場からカカナイの導入を進めていきたいですね。まさにカカナイが中嶋産業のリアルタイム情報共有推進のカギとなり、エンジンになると考えています。

ご協力いただいた会社詳細

中嶋産業株式会社様
URL:http://www.nkjm.co.jp/

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